FRL全般
プラスチックボウルの材質は何ですか?
プラスチックボウルに使用する材質は、機械的強度の高さ、透明性に優れる「ポリカーボネート」を使用しています。この材質は樹脂の中でも最高レベルの機械的強度がありますが、耐薬品性が低いため、有機溶剤(シンナー)や一部のコンプレッサーオイルに含まれる添加剤等により侵されて、ボウル割れを起こすことがあります。 ボウル割れが発生した場合は、メタルボウルへの変更をしてください。
なお、メタルボウルのレベルゲージ(ドレン覗き窓)材質はポリアミドです。
FRL全般
JシリーズFRLのポートで、NPTの対応は可能ですか?
受注対応にてNPT仕様を製作いたします。
エアフィルタ
フィルタエレメントの材質は何ですか?
フィルタエレメントの材質は、一般的に金属または樹脂の焼結体で、球形の素材が融点ぎりぎりの熱を加えられ、一体に成型されています。
金属の場合はりん青銅(BC6)、樹脂の場合はポリプロピレン(PP)が使用されており、公称ろ過度の直径に対し、5〜6倍の直径を持つ素材を用います。
エアフィルタ
Jシリーズのエアフィルタで、5ミクロン以外のエレメントはありますか?
JF08は、受注対応にて40ミクロンエレメントが製作できます。
JF18,28は5ミクロンのみです。
エアフィルタ
Jフィルタエレメントのメンテナンス方法を教えてください。
フィルタエレメントの汚れ具合により、中性洗剤で洗浄、または新品に交換をしてください。
コアレッシングフィルタのフィルタエレメントは洗浄して再利用ができませんので、新品に交換してください。
エアフィルタ
活性炭フィルタはどんな目的に使いますか?
活性炭フィルタは、圧縮空気に含まれる油の微粒子や臭気を取り除く目的で使用します。
圧縮空気中には、圧縮機で加熱された油のエアロゾル状の粒子や蒸気化した粒子が多数存在しますが、0.01〜0.03μmの大きさでガス状になっているため機械的に補集できません。
また、圧縮空気中のにおい粒子の大きさは0.002〜0.003μmで、ガス分子の大きさをもつために機械的に取り除くことは不可能です。これらを物理的に吸着し、捕捉するのが活性炭フィルタの役割です。
エアフィルタ
エアフィルタを真空ラインで使用することはできますか。
エアフィルタの空気流れ方向を考慮して接続すれば、低真空ラインでの使用は可能です(エアフィルタの入口側をパッドに接続)。
ただし、フィルタ内部が真空状態ではドレン排出ができませんので、内部を大気圧にしてからドレン排出を行ってください。
エアフィルタ
フィルタ交換時期の目安を教えてください。
エアフィルタ(ろ過度 5μm)の場合は、圧力降下が0.05MPaに達する前に交換してください。
コアレッシングフィルタ(ろ過度 0.01μm)の場合は、圧力降下が0.07MPa に達する前に交換してください。
交換時期をお知らせするインジケータ付きの製品もございます(JMシリーズ)。
コアレッシングフィルタ
コアレッシングフィルタの目詰まりインジケータのしくみはどうなっているのか?
差圧インジケータ(以下:DPI)の構造と機能について、以下の図を用いて説明します。

予備知識として、コアレッシングフィルタのエレメントは、内部を通過する空気の流速が一定以上を超えると、コンタミネーション(ゴミ、水分、油分などの不純物)を効果的に捕ることができなくなります。
よって、差圧インジケータは、フィルタエレメントによる圧力損失を、間接的に見ることにより、エレメントの交換時期をお知らせします。

1. コアレッシングフィルタの入口から入った圧縮空気は、フィルタボディに連通した、DPIの通路(図の左側)を通ってピストンを押し上げる方向に作用します。
2. しかし、圧縮空気はフィルタエレメントを通って、出口側に連通したPDIの通路(図の右側)から、ピストンの上側にも同様の圧力が作用するため、エレメントでの圧力損失が小さいときには、ピストンは下方に位置したままになります。
3. フィルタエレメントが目詰まりを起こした場合は、入口側のPDI通路よりも出口側のPDI通路の圧力が、エレメントの圧力損失のために、低くなります。
すると、赤色に着色されたピストンが上に移動し、エレメントが交換時期であることをお知らせします。
※なお、DPIのスプリングは、入口側と出口側の差圧が0.1MPaのときにピストンが完全ストロークするように設計しています。
コアレッシングフィルタ
コアレッシングフィルタの処理空気量はどのような数値ですか?
処理空気量を超えて使用すると、性能の低下を招きます。
コアレッシングフィルタはエレメントの中をエアーが通過する過程で、ミスト同志を大きく成長させて、エレメント出口側表層部(外側)に重力落下させます。
このため,エレメントの中を通過する流速が早くなると、凝縮(成長)が間に合わずにミストのまま出口側へ流出します。
使用範囲内でご使用ください。
ドレントラップ
オートドレンが正常に作動しない場合はどうしたらよいですか?
オートドレンのトラブルの多くはゴミなどの詰まりによります。
たいていの場合、分解・清掃で元の状態に戻すことが可能です。
エアレギュレータ
高感度レギュレータHP10はなぜ仕様欄に空気消費量の項目があるのですか?
高感度レギュレータは、精密な圧力設定をするために常時ブリードを行っています。
常に排気しており、排気音もありますが異常ではありません。
エアレギュレータ
レギュレータに有効断面積の表示はありますか?
レギュレータは電磁弁と違い、条件により主弁の開度(ストローク)が可変します。
つまり、決まった開度を持っていないため有効断面積表示はできません。
流量データの比較は流量特性表によってのみ可能です。
同様にCv値の表示もできません。
エアレギュレータ
レギュレータの標準仕様と低圧仕様、高圧仕様の違いは何ですか?
レギュレータ調圧範囲の違いは調圧スプリングの強さが異なります。
低圧仕様の場合,軟らかいスプリングを使用し、高圧使用の場合、硬いスプリングになります。
レギュレータの特性として、必要な範囲で軟らかいスプリングの方が微妙な調整も可能ですから、最適な圧力範囲の製品を選定してください。
また、オプションの圧力計付きを選定された場合は、それぞれの調圧範囲に合ったスケールの圧力計を添付します。
エアレギュレータ
ブリードタイプとリリーフタイプは違うものですか?
ブリードタイプとは、レギュレータ本体の出口側に固定絞りを設けて、空気を少しづつ漏らす機能です。
常に少量の漏れがありますが、レギュレータの感度向上の手段として用います。
リリーフタイプとは、レギュレータの出口側圧力が、設定した圧力よりも高くなったとき(調圧ノブを緩めたときなど)に、レギュレータ出口側の余分な圧縮空気を排気するための機能です。
圧力計
圧力計はMPaの他にどのような単位が製作できますか?
圧力計の表示単位はSI単位のPa(kPa、MPa)が一般的ですが、その他にPSI、barも製作可能です。
旧単位のkgf/cm2も受注対応にて製作はできますが、日本国内向けでの販売は計量法により禁じられております。海外への輸出用であることが明確に分かる書類をご用意ください。
圧力計
圧力計のトレサビリティーはどうすれば良いですか?
トレサビリティーが必要な用途で使用している圧力計は、決められた年数毎に校正(※1)を行い、正確な値を示しているかを検査する事が必要です。
各地域の校正機関、または弊社までご相談ください。
※1 校正:圧力計が規格性能を満たしていることを検査すること。