インラインフィルタ
中空糸膜エレメントの寿命はどうやって判断したらよいですか?
お客様のご使用条件、圧縮空気の質によって様々です。一概には期間を設定できません。
中空糸膜エレメントは、非常に小さい多孔質の膜で作られています。多孔質一つ一つの穴にパーティクル(異物)を取り込んで空気をろ過するため、目詰まりしてくるとだんだんブローの勢い(または出口圧力)が弱くなります。それでもゴミは捕獲していますから、お客様がフィルタでの損失(圧力・流量)が許容できないレベルに達したときが寿命といえます。
中空糸膜フィルタの出口側を定期的に監視して、所望の圧力、または流量が得られなくなってきたら、お早めに新品と交換してください。
ファインインラインフィルタ
コンプレッサーの吐出空気をフィルタで除菌したいのですが、中空糸膜エレメントを使用すれば除菌エアーになりますか?
中空糸膜フィルタの孔径は0.1μmになっています。菌類の中で最も小さいものは0.2μm(大腸菌は0.5μm)ですから、中空糸膜エレメントでトラップすることは十分に可能です。
よって、中空糸膜エレメントは菌を除菌するのに十分なろ過性能を持っていると言えます。
しかしながら、配管のときに生じた切粉や、圧縮空気中の金属異物が中空糸膜エレメントに混入した場合、デリケートな中空糸膜を傷つける可能性があります。
その場合は、傷がついた部分から菌が漏れることになるため、除菌エアーを維持することができません。
よって、製品として除菌性能の保証はしておりません。
スピードコントローラ
スピードコントローラの「メータイン」と「メータアウト」は、どのように使い分ければよいですか?
「メータアウト」はシリンダから出る空気の流速を調整します。
「メータイン」はシリンダに入る空気の流速を調整します。
一般的には、メータアウトにした方が安定した動作が得られます。
メータインは、シリンダ残圧排気直後の飛び出しを防止する回路などで使用します。
スピードコントローラ
シリンダの速度制御はなぜ「メータアウト」がよいのですか?
メータイン制御は、シリンダへ供給する空気の流量を調整します。このとき、排気側は大気圧のため、シリンダ内部の圧力は大気圧からゆっくりと加圧される状態になり不安定です。
メータアウト制御の場合、シリンダ内部はピストンを介して排気側、給気側ともに圧縮空気が充填された状態になり、動作が安定します。
継手&チューブ
真空ラインにワンタッチ継手を使っても問題ないですか?
-750mmHgまでであれば問題ありません。
継手&チューブ
ウレタンチューブの使用圧力範囲を教えてください。
また、1MPaまで耐えられるものはありますか?
ウレタンチューブの使用圧力は0.7MPaまでです。ナイロンチューブでは1MPaまで耐えられます。
ただし、温度により耐圧が変わりますので、周囲温度は20℃以下でご使用ください。
継手&チューブ
ナイロンチューブ/TNシリーズにて,透明なものはありますか?
受注対応品になりますが、20m巻き、または100m巻きで製作いたします。
継手&チューブ
インスタント継手(タッチコネクタ)に他メーカーのチューブを使用しても大丈夫ですか?
インスタント継手には,弊社製のチューブをご使用ください。
弊社以外のチューブを使用する場合は、チューブの外径精度が当社製と同等以上であることを確認の上ご使用ください。
外径精度を満足していないとチューブが接続できなかったり、接続後の空気漏れやチューブ抜けの原因となります。
継手&チューブ
ねじ部へのシールテープの巻き方を教えてください。
ねじ部にシールテープを巻く場合は、ねじ山を1.5〜2山残して巻いてください。
継手&チューブ
ねじ部への液状シール剤の塗り方を教えてください。
ねじ部に液状シール剤を塗る場合は、ねじ部の外周約1/3に適量塗布して、ねじ込んでください。
ねじ部に亜鉛クロメート処理をしたものは、硬化しにくく時間がかかりますのでご注意ください。
継手&チューブ
継手をねじ込む際の締付けトルクを教えてください。
継手をねじ込む際は、切粉やシール剤が内部に侵入しないように注意し、締付けトルク範囲内で締付けてください。
ポートサイズ 締付けトルク (N・m)
M3 0.3 〜 0.5
M5 1.5 〜 2.0
R, Rc1/8 7.0 〜 9.0
R, Rc1/4 12 〜 14
R, Rc3/8 22 〜 24
R, Rc1/2 28 〜 30
R, Rc3/4 28 〜 30
R, Rc 1 36 〜 38
R, Rc 1 1/4 40 〜 42
R, Rc 1 1/2 48 〜 50
継手&チューブ
スパイラルチューブとはなんですか?
スパイラルチューブとは、らせん状(Spiral)になったチューブのことです。
チューブをらせん状にすることにより伸縮性を持たすことができ、またコンパクトに収納することが可能であるため製造ラインにて多く利用されています。
ただし、真空ラインで使用する場合は配管抵抗により、真空到達時間の遅れや流量低下によって吸着端の真空圧力低下や真空センサの誤作動の原因となるので適しません。
真空パッド
真空パッドの各材質の耐熱温度が知りたい。
パッド材質 使用温度範囲(℃)
NBR -30〜120
シリコン −60〜250
ふっ素ゴム -10〜230
ウレタン -20〜75
クロロプレン -30〜130
天然ゴム -60〜80
パーマストップ
パーマストップ (ダブルパイロットチェック弁)とは何ですか?
通常、シリンダを中間停止させる場合、3ポジションクローズドセンタ形の電磁弁を使用して制御します。この場合、クローズドセンタの位置において微少漏れがある場合、長時間停止させておくと、シリンダ内の圧力バランスが崩れ、ピストンが移動します。
パーマストップは上記のクローズドセンタ形の問題を解決するためのバルブで、シリンダを中間位置で長時間停止させることができます。